スマホ購入の主な選択肢と賢い選び方:複雑な買い方を徹底解説

コラム
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 スマホの買い方って、本当に複雑ですよね。キャリアの割引やSIMフリー、MNPといった専門用語が飛び交い、結局どれが一番お得で自分に合っているのか迷ってしまう人も多いでしょう。ここでは、スマートフォンの主な購入方法とその特徴を、分かりやすく解説していきます。

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スマホ購入の主な選択肢

 大きく分けて、スマホの買い方は「携帯電話会社(キャリア)で購入する」か「SIMフリー端末を購入する」の2つに分けられます。それぞれにメリット・デメリットがあり、あなたの使い方やこだわりによって最適な方法が変わります。

1. 携帯電話会社(キャリア)で購入する

 ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルといった携帯電話会社で購入する方法です。多くの場合、端末と通信契約がセットになっています。

  • メリット:
    • 手軽さ: 端末と通信契約をまとめて手続きできるので、購入から利用開始までがスムーズです。
    • 割引・キャンペーン: 新規契約や他社からの乗り換え(MNP)時に、端末代金の大幅な割引やポイント還元が受けられることが多いです。特にMNPは各社が顧客獲得のために力を入れているため、非常に魅力的なキャンペーンが見られます。
    • サポート体制: 端末の故障や紛失など、困ったときのサポートが手厚い傾向にあります。
    • 分割払い: 端末代金を24回や48回などの分割で支払うことができ、毎月の負担を抑えられます。
  • デメリット:
    • 料金プランの選択肢: 契約するキャリアの料金プランに縛られるため、自由度が低い場合があります。
    • 高額になりがち: 割引適用がなければ、端末代金や月々の通信料が割高になることも。
    • 「縛り」の可能性: かつてのような長期契約の「縛り」は減りましたが、割引を受ける条件として特定の期間利用し続ける必要があるケースなどもあります。

キャリアの「残価設定型購入プログラム」も要チェック

 キャリアでの購入方法の中でも、近年主流になっているのが残価設定型購入プログラムです。ドコモの「いつでもカエドキプログラム」、auの「スマホトクするプログラム」、ソフトバンクの「新トクするサポート」などがこれにあたります。

 これは、端末代金の一部(数年後の「残価」)を据え置いて、残りの金額を分割で支払う仕組みです。

  • プログラムの仕組み:
    • 端末代金から、数年後(例: 2年後)の端末の推定価値(残価)をあらかじめ差し引きます。
    • ユーザーはその残価を除いた金額を分割(例: 23回)で支払います。
    • 設定された期間(例: 23回目の支払い完了時)が来たら、以下のいずれかの選択肢を選べます。
      • 端末を返却し、残価の支払いを不要にする(最も利用されるケースで、最新機種への乗り換えに有利です)。
      • 端末を買い取り、残価を支払う(一括払い、または再分割して支払い続けることも可能です。端末を完全に自分のものにしたい場合に選びます)。
  • メリット:
    • 月々の支払い負担を大幅に軽減できる: 端末代金全額を分割払いするよりも、月々の支払額が安くなるのが最大の魅力です。
    • 最新機種への乗り換えがスムーズ: 短期間で新しいスマホに買い替えたい人にとっては、お得に機種変更しやすいプログラムです。
  • デメリット:
    • 返却時の端末状態に注意: 端末を返却する際、画面割れや大きな傷などがある場合は、追加料金が発生することがあります。
    • 返却しない場合は残価を支払う: 端末を使い続けたい場合や、他の人に譲りたい場合は、残価を支払う必要があります。

2. SIMフリー端末を購入する

 キャリアとは別に、家電量販店やオンラインストアで端末だけを単体で購入する方法です。この端末には通信機能がロックされていないため、どの通信会社のSIMカードでも利用できます。

  • メリット:
    • 料金プランの自由度: 好きな通信会社(格安SIMなどを含む)の料金プランを自由に選べるため、月々の通信費を大幅に抑えることが可能です。
    • 端末の自由度: キャリアが取り扱っていない最新モデルや、特定の機能に特化したスマートフォン(例: カメラ性能重視、ゲーミングスマホなど)も選択肢に入ります。
    • 海外での利用: 海外旅行時にも現地のSIMカードを挿入して利用しやすいため、国際ローミング費用を節約できます。
    • 売却時の価値: キャリア版に比べて、中古市場での価値が落ちにくい傾向があります。
  • デメリット:
    • 初期費用: 端末代金を一括で支払うことが多く、最初の出費が大きくなりがちです。
    • 自己責任: 端末の故障やトラブル時のサポートは、購入店やメーカーが窓口となるため、キャリアのような手厚いサポートは期待できない場合があります。
    • 対応バンド確認: 利用したい通信会社の電波(バンド)に端末が対応しているか、事前に自分で確認する必要があります。確認を怠ると、電波が悪かったり、一部機能が使えなかったりする可能性があります。

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あなたに合った買い方は?

 ここまで、主な購入方法を見てきましたが、結局どの買い方が自分に最適なのでしょうか。

  • 「とにかく安く最新スマホを手に入れたい!」「スマホのことはよくわからないから、まるっとお任せしたい」
    キャリアでのMNP乗り換えがおすすめです。割引額が大きく、サポートも手厚いでしょう。
  • 「2年〜3年ごとに新しいスマホに買い替えたい」「月々の支払いを抑えたい」
    残価設定型購入プログラムが有力な選択肢になります。
  • 「月々の通信費を抑えたい」「好きな端末を長く使いたい」
    SIMフリー端末+格安SIMの組み合わせが最適です。初期費用はかかりますが、ランニングコストを大幅に削減できます。
  • 「最新モデルにこだわりはないけれど、コスパは重視したい」
    型落ちのSIMフリー端末を狙うのも良いでしょう。性能は十分でも価格が下がっているものが見つかることがあります。

購入時の注意点

 どの方法を選ぶにしても、以下の点には注意しましょう。

  • 総額を比較する: 端末代金だけでなく、月々の通信費、各種手数料、割引期間などを合わせた「2年間または3年間の総額」で比較するのが賢い方法です。
  • 必要な機能を確認する: 5G対応、おサイフケータイ、防水・防塵、カメラ性能など、自分が日常的に使う機能を備えているか確認しましょう。
  • 契約内容をよく読む: 特に割引の条件や、解約時の違約金(発生する場合)、残価設定型プログラムの返却条件などは、必ず事前に確認してください。

 スマートフォンの購入は大きな買い物であり、日々の生活に密接に関わる選択です。それぞれの購入方法のメリット・デメリットを理解し、ご自身のライフスタイルや予算に合った最適な方法を見つけて、快適なスマホライフを送ってくださいね。

 

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